夢のつづき

ゴールデンウイーク中の実家にて、
缶の箱に入った小学校から高校までの通信簿(兄弟二人分)が出てきた。
今まで保存してくれていた母親に感謝である。

蓋を開け、成績、担任の先生からのコメントを読み始める。
成績には波があり、「もう少し落ち着きましょう」というコメントがやたら多かった。
じっくり見ていると、当時の先生やクラスメイトの顔、出来事が頭の中によみがえってくる。

よほど頭の中に残ったのか、その晩、夢を見た。
登場人物は中学時代の担任の先生。
今、私がこの仕事をしている原点を作ってくれたとも言っていい恩師である。
「放課後、職員室に来い!」と言われ、行ってみると。。。
「お前のじゃ!」と言って通信簿を渡してくれた。
その場ですぐに開いて中身を見る。パッとしない成績に少し気分が落ち込む。
コメント欄には「全力を出し尽くせ!」
短いメッセージであったが心に響いた。

少し落ち込む私に、先生が何か声をかけようとした瞬間、
学校のチャイムが鳴り始める。「キーンコーンカーンコーン」
そこで、目が覚め、朝を迎えた。

あの時、先生は何を言いたかったのか・・・

迫川 史康

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