年末年始を故郷・広島で過ごした。
年末、広島の街(もしくは日本!?)に衝撃が走った。
背番号15 黒田博樹投手がカープに帰ってくる。12月27日の中国新聞一面を飾った。
メジャー球団からカープの提示額とは比べものにならない程の巨額オファーもあるなか、
彼が選んだ2015年は、プロ野球人生をスタートしたカープであった。
「育ててもらったカープのユニフォームを着た選手にボールを投げる自分が想像できない」
と発言し、FA宣言することなくカープに残留。
翌年、「帰ってくるならこのチームしかない」として、メジャー挑戦。
その後7年間、背番号15を空けてラブコールを送り続けていたカープ。
悩み抜いた末、野球人生最後の決断として、カープへ復帰。
まるで、スポーツ漫画のようなストーリー。
黒田投手のカープ復帰については様々なご意見もあるかもしれないが、
物心ついた時から「野球はカープ」という環境で育ってきた私にとって、
とても感慨深く、しびれてしまった。同時に、考えさせられるものもあった。
「自分を一番高く評価してくれるところに身を置き全力を尽くす」のが
プロフェッショナルとしての生き方でもある。
今回の黒田投手の決断は、
「(金額は脇に置き)自分の価値が高いうちに育ててもらったところで全力を尽くす」
プロとしてこんな生き方もある!ということを身をもって見せてもらった。
どちらが良いか悪いかではない。
共通しているのはプロフェッショナルとして全力を尽くすこと。そして、結果を出すこと。
故郷にいたせいか、こんなことを考えながら新しい年を迎えた。
「今後も、また日々新たなチャレンジをしていきたい」
黒田投手の言葉に、勝手ながら自分を重ね合わせて、
仕事に、ライフに、今年も様々なチャレンジを楽しんでいきたい。
2015年もどうぞよろしくお願いします。
迫川 史康