2015年は九州への旅が多かった。
九州での研修の際、大分県から参加されている受講者の方々に会うこともあった。
大分と言えば、社会人としてのキャリアをスタートした場所でもあり、
社会人としての自分を育ててもらった最初の場所でもある。
研修の休憩時間、大分県から参加されている受講者の方々との会話のなかで、
「今年から駅が新しくなって、すごく変わっていますよ!」と何度か聞いていた。
「いつか行きたい!」と思うものの、タイミング合わずが続いていた。
今月、九州への旅の途中、
少し長めのすきま時間ができたので、思い切って大分に足を運んだ。
福岡から特急列車で移動。窓から見える風景が懐かしい。
お世話になっていたお客様の病院、何度も車を走らせた道、
営業中によく行っていたうどん屋、などなど。
風景と共に、20年ほど前の記憶や感情が鮮明によみがえってくる。
「いろんなことがあったなぁ・・・」と心の中でつぶやく。
大分駅に到着すると驚いた。
当時の面影はちょっとだけ残っているものの、駅は全く別物に進化していた。
商業ビルや新しいホテルが隣接し、おしゃれなレストランやショップが立ち並ぶ。
駅前の商店街にも足をのばした。当時の店舗とは顔ぶれが大きく変わっていたが、
先輩達とよく作戦会議をした喫茶店、お世話になった小さな文具店も残っていた。
商店街から駅に戻る際、駅の全体像が目に飛び込んでくる。
進化した駅に再び驚く。それと同時に自分に対する “問い” が心に浮かんできた。
「自分自身はあの頃から進化しているのだろうか?」
帰りの列車に揺られながら、改めて考えさせられた。
「あの頃の自分と比べて進化したこと、してないこと、これから進化したいことは何か」
短い滞在時間であったが、2016年に向けての新たなチャレンジを考えるいい機会になった。
そして、「遠く離れてもお世話になり続けているんだな」と感じる時間でもあった。
迫川 史康