子供に絵本を読んでとせがまれる。
同じ本を、何度もだ。
よくもまあ、飽きずに何度も同じ話が楽しめるな、感心すらする。
そんなことを思いながら、ふと考えた。
同じこと、と決めつけている自分。
同じこと、を楽しめない自分。
成長する子供は、同じ話を聞いても、昨日とは違った気づきや発見があるのではないか。
楽しいのではなく、楽しむ気満々でワクワクしながら絵本を見つめているのではないか。
ピュアな子供の反応に触れ、自分が忘れていた姿に気づく。
さぁ、今夜は昨日を超える、どんなお話しができるだろうか。
夜が来るのが、ちょっとだけまちどおしい。
安川 光