ピアノの美しさは、音が減衰する儚さにある。
鍵盤から弦へ
そして弦から空間へ
音の波動がいっきに広がる。
かと思ったらあっという間に、広がった波動が消え去ってゆく。
「どうか終わらないで」
美しい旋律に触れるたび、消えゆく音を儚く思う。
この10月、心待ちにしていたショパン国際ピアノコンクールがついに始まる。
5年に1度の開催。今回はCOVID-19で延期して6年ぶりだ。
コンテスタントたちが人生をかけてワルシャワの舞台に立つ。
一音一音、魂のこもった打鍵が
空間からは減衰しようとも
彼らが放つ音の波動は、きっと私の胸に留まるだろう。
馬場 舞子
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