国道15号線、最近よく歩く道すがらにガソリンスタンドがある。
何気なく歩いていてパッと目に飛び込んできたのは、花壇のスイカ。
手入れされているようで野ざらしにも見えるような
とにかく無骨な花壇に、ぽつんと1つスイカが生えているのだ。
直径10cmくらいだろうか。
まだまだ小さくコロンとしていて可愛らしい。
車の往来が激しく、排気ガスが充満する灰色の雑多な空間に
なんと儚い癒しだろうか。
夏休みの間じゅう、毎日前を通りスイカをこっそり観察する。
「今日も元気に育っているだろうか?」
「カラスにつつかれやしないだろうか?」
「道行く他の人も、このスイカの成長を見守っているかもしれない」
「あ、今日はスイカの下に台座が置かれた!」
日々見守っているうちに、もはや愛おしくなってきた。
夏休みが終わり、なかなか行けずにいるのだが、今月はできるだけ通いつめよう。
大人の観察日記はまだまだ続く。
馬場 舞子