遠雷とふたり

なぜだか時々思い出す、姉との記憶。

お互いに小学生くらいだったろうか。
庭の草木に激しく雨粒が打ち当たる、そんな大雨の日。

雨雲で薄暗くなった室内、庭に面した窓際に
姉と二人頭を並べて寝そべり、雷観察をした。

床に届く長さのレースのカーテンに二人で頭をくぐらせ
遠くにピカっと光る稲妻を見つけては「わああーっ」と声をあげ
「いーち、にい、さーん…」とカウントする。

ただそれだけのシーンなのだが、
何の拍子か年に数回ふと思い出すのだ。
映画のような、少しかすれた画質で。

もうすぐ夏休み。
今年も夕立は多いのだろうか?
帰省したら姉と一緒に雷観察をしよう。まるで子どもの時のように。

馬場 舞子

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