告別の場で奏でられたその音楽は とても甘美で、
「ありがとう。大好きだよ」という気持ちが聴こえてくるようで、
とても特別な響きがした。
甥っ子が奏でるヴァイオリン。エルガー作曲「愛の挨拶」
明るいニ長調が 皆の気持ちを優しく柔らかに包みこむ。
元々はエルガーが結婚相手に贈った曲。
年齢、宗教、身分差を越えて一緒になった二人の出発の曲だ。
場面は違えど、家族を想う優しく甘やかな響きに
「とても素敵な選曲だな」としみじみ感じた。
大切な曲がまた一つ増えた。
今度は別の場所で一緒に弾こうね。
馬場 舞子