調和を生み出すちから

週末、高校生のマーチングバンド全国大会を観た
マーチングバンドの魅力といえば、管楽器、打楽器のアンサンブルやストーリーを彩る演出
そして何より動きのダイナミックさと調和

大編成であれば100人を超える
その調和を指揮するのがドラムメジャー(オーケストラで言う指揮者)
指揮台に上がるなり背筋を伸ばしメンバーをみる
踵を返すと観客に向け自身を鼓舞するように敬礼
演奏が終わり、退場するまでその美しい姿勢は変わらない
終始堂々とした立ち居振る舞いにこちらも思わず身を正される

バンドメンバーは8分間の演奏中、絶え間なく計算されたポジションを取り、動き続ける
周囲のメンバーの動きを察知しながら…しかも楽器を演奏しながら…
最高の舞台で最高の演奏を披露するために積み重ねたであろう
とてつもないコミュニケーションと練習の量を考えると、思わずグッとくる

折り重ねてきた努力が演奏終了と同時に充実感にかわり、余韻となってアリーナを包みこむ
高校生活の最後まで打ち込んできたすべてのチームへ、心の底からの拍手を贈った

表彰式で歓声をあげ、喜び合う、また悔しがるその姿をみていると
いつの日か、この晴れの舞台に注いだように、想いをこめ、力を発揮する
そんな機会を自らつくり出し、そして成長して欲しいと願わずにいられない

重ねた努力は必ず報われる

小田 正信

アーカイブ

2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
TOP