また、4年後!

ロシアという国の印象が根底から覆された
彼の国は長くひとりの指導者に導かれ、どこか抑圧された気むつかしい国民性だと
まったく根拠のない考えに囚われていた

FIFA World Cup 2018でロシアの各都市を訪れた世界中のサポーターもそう思ったことだろう
それだけ安全で、ロシアの方々のホスピタリティを存分に感じた滞在であった
指導者の大号令によって即席に醸成されたものではない、もともと持ちえた国民性なのだ

そんな空気に包まれた各都市のスタジアムでは、そこかしこでプチ外交が交わされる
試合に訪れたロシアの方々はとは、みな笑顔で挨拶をかわし写真を撮り合う
セネガルやポーランドのサポーターとは試合前、試合後関わらずお互いの幸運を称え合う
もちろん、日本のサポーターとは誰彼関係なく言葉が交わされ、お互いの想いを語り合う

皆がこの祭典を心から楽しみに訪れ、そして楽しんでいた
だからこそ、祭りが終わったあとの余韻も長く残る
別れの最後の言葉は決まって『また4年後、カタールで会いましょう!』

この体験はまた味合わずにはいられない
4年に一度、World Cupに参戦することが自分の“Life Work”だと、今、くっきりと心に刻まれている

小田 正信

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