晩夏の京都 嵐山にて鵜飼を観た
鵜匠が巧みに鵜を導く漁法には1300年の歴史があるとのこと
長く受け継がれた日本の歴史の一部だ
船の帆先に立つ鵜匠に注目していると、どうやら女性のよう…しかも、外国の方?
調べてみると、この夏鵜匠としてデビューされたカナダ・ドイツ国籍を持つ留学生
日本に住むうちに、文化に深く触れてみたいと思い立ったという
懸命で堂々とした鵜匠の立ち居振る舞いに思わず拍手を送った
最近、外国の方々が日本の伝統文化に興味を持ち、憧れ、日本を訪れ、その技に間近に触れる
そんなTV番組を好んで観ている
一つの所作も逃すまいとする真剣なまなざしとチャレンジする姿勢
それに応える日本の匠との間には、言葉は伝わらずとも心はひしひしと伝わっているのだろう
別れ際の頑固そうな匠の笑顔が印象的だ
人を動かす原動力は実に多様だが、Passionは万国共通なのかもしれない
小田 正信