もうすぐ雨のHighway
1時間前、17番ホールのティーショットを右に大きく曲げた瞬間、事実上のジ・エンドとなった。
あと1つスコアを伸ばさないといけない状況でのあのミスですべてが終わり
それまでの1年間の努力は泡と消えた。
今からまた1年同じ生活を続け、来年たった1度のチャンスに賭ける気力もパワーも全くなかった。
これからどうするのかなんて考えることも出来ず、ただハンドルを握っていた僕の心をうつすように
激しくなった雨がフロントガラスを叩いた。
やけくそ気味の僕は、勢いに任せて元カノに電話をかけたが、出るわけもなく
さすがにメッセージを残すことも出来ず電話を切った。
その後1か月くらいどうしていたかよく覚えていない。
結果は残酷で時に不公平だ。
当時の僕にとってあの時の喪失感と未来への不安は計り知れなかったが
今思えば、そんなことも輝いた季節の1ページに過ぎない。
いっときの絶望感は決意に変わり、やがて覚悟になる。
その覚悟があれば、予想を遥か超える幸運もやってくる。
君が心に決めたなら。
増田元長
~皆さまの2017年が希望に満ちた素晴らしい年になりますように~