今年の夏に行われる世界的なスポーツイベントは?と聞かれたら
ほとんどの方が「ブラジルでのサッカーワールドカップ」と答えるでしょう。
今年8月に南京で「第2回ユースオリンピック」が開催されることは
ほとんど知られていません。
このユースオリンピックは前IOC会長のジェック・ロゲが提唱し
2010年にシンガポールで第1回大会が開かれました。
14才から18才までが参加し、第1回大会には205か国からの参加がありました。
大会の大きな目的は、若い選手たちが競技だけでなく文化や教育も一体となって
体感することにあります。期間中は様々なワークショップや展示が開かれ、
選手が往年のチャンピオンと対話する機会があったり、
地元コミュニティでのイベント体験なども含まれています。
実は、第1回の開催前はこの大会にメダルを贈呈するかどうかが議論になりましたが
結局メダルは採用になり、日本選手団も7個の金メダルを獲得しています。
またアンチドーピング教育も開催の意義に大きく含まれています。
近年、勝利至上主義に走るあまり、残念ながら世界には若くしてドーピングを
手を出す選手が増えているのも事実です。
日本が誇るべきは、今までのオリンピックで一度もドーピング違反者を出していないこと。
これほど多くのメダルを獲得している国で違反がない国は日本だけです。
是非とも今後も続いてもらいたい記録ですよね。
増田元長