忘却

時おり忘却曲線に触れることがある。

明日になれば忘れたことにすら気づかず、
二度と思い出さないことの方が多い。

それでも、何かを激しく揺さぶることで
忘れがたい記憶としていまこの瞬間を
自分に、あるいは誰かに刻むことができたならば。

きっと、価値はそこにある。

岩井 智広

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