登攀

長らく通っている山梨の岩場で、
ひとつの基準となる難易度の課題が終わった。
5.12aというグレード、
一般レベルの中の上に立ったというイメージ。

ようやくここまで来たか、という達成の嬉しさと
ここからまたスタートというワクワクが混じっている。

ひとつ終わると不思議なもので
同じレベルの他の課題にも手が届きそうな気がしてきた。

0と1の大きな違い。
まずは何かひとつ、まずは1回、初めての緊張をこえると
少しだけ世界がひろがるのはよくあること。

驕らず、怯まず、思い切って。

岩井 智広

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