「こんなルート怖いし難しいしとても登れません。」
そう思っていた課題をようやく登り切ることができた。
全体を細かく区切って何度も失敗しながら一つひとつを試して確かめて、
そして自分が登っている様子を映像で見返して。
やがて全ての手順と自分が見る景色を頭の中で再生できるようになって
いざ現実の岩壁に取り付いた時、
「落ちたらどうしよう」の不安も緊張もなく
イメージ通りに初手から終了点までたどり着くことができた。
高さは10数メートル、時間にすると3分程度。
リスクも安全も自分でコントロールできている、
というこの感覚とプロセスを大切にしたい。
仕事やプライベートでも、近しいものがあると思う。
クライミングの話ばかりで恐縮です。
岩井 智広