ユニフォームを脱いでも

元プロ野球選手がオーナーシェフのレストランで食事をする機会があった。
レストランには元プロ野球選手を匂わせる写真やユニフォームなどは全く飾られていない。
プロのシェフとして勝負されているな!と感じる。

落ち着いた雰囲気で料理も美味しく、友人達との会話も弾み、
閉店近くまで長居をしてしまったところ、オーナーシェフがテーブルに合流。
現役時代の裏話やプロの世界の厳しさなど、面白おかしく話を聞かせていただき、
最高のおもてなしを受けるとができた。
オーナーシェフとしても輝いてるな!というのが印象に残った。

数日後、そのオーナーシェフが取り上げられたテレビ番組に遭遇。
現役時代の栄光と挫折、プロの世界を去った後の現在に至るまでの歩みが放送される。
引退後、現役時代にお世話になっていた洋食屋で修行。
その洋食屋の店長の言葉。
「彼は、普通は1年かかるところを3か月でマスターした」
「なんとなく日々を過ごしている人じゃなかったね」

引退後も相当な苦労をご経験されているにもかかわらず、
そんな話はいっさいすることなく、最高の時間を提供していただいたシェフ。
その謙虚な姿勢にプロフェッショナルを感じた。
またお邪魔しますね!

迫川 史康

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