「最近パタゴニアが気になってます」
そんなお話を、異なる企業の方から続けて聞いた。
もともとはクライミング用品のメーカーで、
個人的にはその理念も考え方も馴染みがある。
自社の主力製品が岩場を大層傷つけていることを目の当たりにし、
その製品の大幅な縮小に踏み切るとともに
「クリーンクライミング」という新しいスタイルが提唱されたのは1972年のこと。
当時発表された文章の中には、資源が無限ではないことと、
一人ひとりの倫理観に対するメッセージも綴られている。
現在のパタゴニアのミッションを見ると、
「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」とある。
あの会社ちょっとイイなと思う人が少なからずいるのは、
掲げたミッションを確かに実行し続けているからだろう。
自分は、自分たちはどうだろうかと
そんなことを考えさせられた。
岩井 智広