花火

かなり久しぶりの花火だった
といっても花火大会の打ち上げ花火ではなく、手持ち花火

暗闇を一瞬にしてカラフルに染める光と勢いのある音
そして周りに漂う煙の香り
どれもがすごく懐かしく、少年時代の夏休みを思い出す

スタートは普通の花火で、クライマックスは大きめの花火、
そして最後は線香花火

徐々に大きくなっていき、最後は燃え尽きる線香花火の火玉は
少年にとって、いつか夏休みが終わることを表している気がしていた
なぜか今回も同じ気持ちになった

迫川 史康

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