父からの贈りもの

『夏休み』どことなくワクワクする言葉
大人になっても変わらない響きだが、息子たちが一人立ちした今、時間はある
何をやろう…思い立って断捨離をしてみた

クローゼットの上には数年触っていないものがたくさん
中には学生時代に使っていた小箱まである
なつかしく広げてみると父からのエアメールが出てきた
よく残っていたものだ

父は船乗りだった
投函はハワイから
『学生生活はどうですか?遊びも楽しいでしょう。今しかできないこと謳歌してください。
ただし学生の本分も忘れずにネ』
次男坊でわが道を行く、自由気ままに見えて心配もあっただろう

自分の息子たちはもうそれぞれの生活を楽しんでいる
でも、いまでも心配は尽きない
父のことばを読み返し、当時の父の心境と親心に触れられた
断捨離をしても、断ってはならないものはある

小田 正信

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